2015年のSEO事情と今後の傾向

SEO業界において2015年はどのような年だったでしょうか。

2015年のSEO傾向は、2014年のような多くの人を絶望へと落とし込んだペンギン、パンダアップデートなどによる大きなアルゴリズムの変更はなく、平穏な年となりました。

ブラックハットからホワイトハットへ

2014年まではブラックハットによるSEO対策がゴリゴリに強かったですが、Googleのコンテンツ理解が進んできた(ブラックハットが淘汰されてきた)ことでホワイトハットに乗り換え始めたサイトが多かった年だったと言えます。

ブラックハットの人は毎日、GRCと睨めっこをして順位の自演的操作を行っていましたが、そのような手法はGoogleにとって望ましいものではなく、ただリンクを充てて上位表示をさせていくだけだったブラックハットの手法は今後通用しなくなってくるかもしれません。

だからといってブラックハットの手法が絶滅するわけではなく、ブラック上がりのホワイトハット転向者は今後、競争が激しい市場で良いアドバンテージを持てる可能性を秘めています。

2016年に突入した今でも、未だにグーグルは「コンテンツ」と「リンク」の両方を大きな評価対象としている傾向にあります。

そもそも、本来はブラックでいくか、ホワイトでいくかといった境界線はなく、何事も適度に対策をしていくことが大切なのがSEO対策と言えるでしょう。

2015-2016のホワイトハット事情

2015年からホワイトハットなサイトは増え、今年は大きなアルゴリズムの変更がなかったことからも、2015年のホワイトハットサイトは種まきの時期になりました。

2016年はホワイトハットで仕込んできたサイトがテールキーワードを拾い、収穫期を迎えることとなります。

その傾向は年を重ねるにつれて激化していき、2016年のホワイトハット事情は資金力に身を任せて体力勝負に持っていくことになるでしょう。

個人でも十分に独占することができていたブルーオーシャンキーワードは次第にレッドオーシャンキーワードへと移り変わり、SEOの傾向からも大量のコンテンツ投入をしていくことが有利になりつつあります。

その傾向の意味するところは、さまざまなキーワードで企業の資金力が物を言う検索結果になっていくということです。

2016年のSEOはどうなるのか

2016年のSEOにおいて、ホワイトハットがド安定なことは間違いありません。

Googleの頭はさらに良くなっていき、如何にしてGoogleを騙して上位表示をしていくかを考えているブラックハットな手法は難易度が上がっていくでしょう。

しかし、ホワイトハットを突き詰めてもコンテンツ力には限界が生じてきます。

レッドオーシャンジャンルとして有名な金融ジャンルはブラックハットが主流だった時代から競争が激しかったですが、そのような市場にホワイトハットによる上位表示をしても、Googleのガイドラインに合わせたコンテンツ作成である限り、どこも似たような内容のサイトになってきてしまうことは避けられません。

そこでどういった差別化を図っていくのかは、2016年のSEO対策課題とも言えますが、差別化が図りにくいキーワードでは息詰まることが多くなってくるでしょう。

今後のSEO課題

2016年のSEO事情はあらゆる企業が皆揃って取り組み始めているオウンドメディア、旧レーションサイトが今後、圧倒的なドメイン力を持ち始め、あらゆるキーワードで上位表示をしてくることが予想されます。

また、似たようなコンテンツのサイトばかりになる状況が増えてくることが予想され、どのようにしてコンテンツに差別化を図っていくべきかといった必要性が出てきます。

他のサイトとは違った切り口のサイト、ブランディングを築き上げているサイトなど、何らかの形で他とは違う部分作り、広い視野を持って戦っていくことになります。

その視点はSEOという分野だけに限ることはなく、リスティング広告やYDN広告などの新しい広告出稿スタイルを取り入れて、順応していく必要性もあります。

広告を出稿することによって時間的投資を行い、それを自身のSEO対策に活かしていくといった手法も生まれてきており、2015年はリスティング広告に興味を持って実践をし始める企業も増えてきています。

今後もWeb上の新しい広告スタイルが誕生してくる為、Web担当者や、SEO対策に携わる人間としてはホワイトハットによる体力勝負で外注化・組織化に留まらず、SEO以外の新しい分野で広告スタイルを織り交ぜたハイブリットスタイルが2016年の主流になるやもしれません。

SEOという領域の中だけで戦っていくのではなく、新しいビジネスモデルに順応していき、広い視野を持ってそれらを活用していける人が強い時代です。

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