Webマーケティングの仕事にたずさわっていると、意外と文章を書く仕事が多いことに悩まされている。
メールマガジンを発行したり、企画・提案資料を作成したり、プレスリリースを打ち出したり、メールやチャットのやり取りをしたり・・・。
Webマーケターは文章作成の専門家ではないので、じぶんの文章力に自信が持てない。
文章力が必要な仕事なのに文章作成のイロハをイチから真剣に学んだことがない人は案外多いのではないだろうか。
そんな悩みを抱えている中、文章を書くことが得意ではない人や、推敲・校正に手間を感じている人にピッタリなツールが登場していた。
2017年10月6日に株式会社ウェブライダーが、校閲・推敲支援ツールの「文賢」(ぶんけん)をリリース。
文賢は作成した文章の改善点をリアルタイムで指摘してくれる、Web上のクラウドツール。
文賢の画面の中にサッとコピペするだけで、私のつたない文章の改善点を瞬時に指摘してくれた。
文賢のおもな機能は4つ。自分の文章をすぐに添削してくれる。
- 校閲支援:日本語の間違いチェック
- たとえ表現:文章表現が豊かになるフレーズをワンクリック挿入
- 推敲支援:独自ノウハウによる文章を読みやすくするチェック
- アドバイス機能:文章作成後に確認しておきたい詰めのアドバイス
文賢は本当に役に立つツールなのか?徹底評価レビュー
動画の内容や、前述のとおり、文賢は作成した文章の間違いや、改善点を指摘してくれるWeb上のクラウドツール。
しかし、私が文賢を導入するか考えたとき、ひとつの疑問が浮かびあがった。
「文章のチェックをしてくれるのは便利そうだけど、お金を払ってまで使うツールなのか?」
文賢は今まで編集者がおこなっていた校正・校閲の作業を、文賢が代替してくれるサービスと考えている。
しかし、プロの編集力に匹敵するほどの精度を兼ね備えているかというと、そうではないように感じるのが正直なところ。
私は仕事柄、各所のWebメディア編集部に出入りしているため、プロの編集者の技術力を間近で見ている。
その技術力は、素人が書いた読みにくい文章を圧倒的に読みやすく、わかりやすい文章にするだけでなく、文章に世界観を吹き込んで彩りをつける。
それは一朝一夕にできるものではなく、長年の経験によって培われた編集者ならではのスキル。
特定の決まったパターンでしか文章を判断できないロボットの力では、これを再現するのは至難の業……。
たとえば、以下の文章で、どちらの文章が読みやすいかを比較してみた。
A:文章を書くのが苦手で、ビジネスメールやブログを書くときに筆が進まないんだ。そしたら「文賢」というツールを発見したんだけど、これって役に立つ?
B:「文賢」というツールを発見したんだけど、これって役に立つ?文章を書くのが苦手で、ビジネスメールやブログを書くときに筆が進まないから検討しているんだ。
AとBの文章の違いは、質問(結論)を先に持ってくるか、あとに持ってきたかの違いで、
人によって感じ方はさまざまではあるものの、先に質問文を持ってきたBの文章のほうが読みやすいと感じる。
わかりやすい話し方をする人や、文章には最初に、問い・結論がくる。
話を聞く側としては、最初に問い・結論を提示されてから具体的な話がきたほうが、その後の話の理解度がかわってくる。
文賢は文章をどう評価する?実際に文賢を使用してみた。
読みにくかったAの文章を、文賢にみてもらった。
「校閲においてはとくに問題ないようです。」
「推敲においてはとくに問題ないようです。」
どうやら文賢には、文章の構成などを指摘する機能まではついていない様子。
試しにほかの長い文章をいくつか文賢にみてもらったものの、文章の構成をわかりやすくする為の指摘はでてこなかった。
校閲(こうえつ):日本語の間違いを直す作業
推敲(すいこう):文章の精度を高めるために何度も練り直す作業
文賢は結局なにができるのか?
文賢の品質チェックレベルが人間に敵わないからといって、文賢というサービスが役に立たないのかというと、そうではない。
文賢はプロの編集者にはない利点を持っている。
- 抜け漏れのない日本語チェック
- 一瞬で問題のありそうな文章を洗い出せる
人間にとっての得意な領域と、ロボットにとっての得意な領域は異なるため、文賢は編集力・文章力のある人ほど、鬼に金棒な存在として活用していくことができると考えられる。
たとえば、以下の内容は、このページを作成したときに文賢が指摘してくれた内容↓
もし、敬語で使っているのであれば注意が必要です。
「お世話になります」という使い方は問題ありませんが、「お釣りは100円になります」や「会議室はこちらになります」といった使い方は誤用です。
丁寧な表現を用いたい場合は、「お釣りは100円でございます」「会議室はこちらでございます」という表現を使いましょう。英数字が半角に統一されていません。
記号が全角に統一されていません。
同じ文末表現を連続使用しています。
一文に読点が4つ以上あります。
「ひとつ」とひらがなで書くほうがよいかもしれません。
二重否定表現です。
「接続詞」をハイライト表示しています。
「わかり」とひらがなで書くほうがよいかもしれません。
「なおす」とひらがなで書くほうがよいかもしれません。
「『よい』もしくは『いい』」とひらがなで書くほうがよいかもしれません。
「もとづいて」とひらがなで書くほうがよいかもしれません。
「ともに」とひらがなで書くほうがよいかもしれません。
文賢は瞬時に、問題のありそうな文章の箇所をピックアップしてくれるため、作成した文章のチェックにかかる時間を、大幅にカットすることができる。
正しい日本語であるかどうかを人間の手作業で確認しようとすると、結構な時間と手間がかかる。見落としも発生するだろう。
ところが、このようなチェックは、ロボットにとっては得意分野。
人間が得意な領域、ロボットが得意な領域、それぞれを使い分けることで、より充実したコンテンツ作りに充てる時間を増やすことができるようになる。
なんでもかんでも、ロボットに任せれば良いのではなく、状況に応じて人間がやらなくても良い作業領域をロボットに任せる、という柔軟な思考があって初めて、文賢を使いこなせるようになると感じる。
文章力に長けていない人にとっては、安心と自信になる
今の時代、文章をまったく書かない人はかなり珍しい。
Twitter、Facebook、Instagram、ブログ、メール、LINE・・・
ネットを介して誰かとコミュニケーションをとる時、大半は文字によるコミュニケーションが当たり前になっている。
そんな時代に、わかりやすく正しい文章を瞬時に指摘してくれる「文賢」というツールが手元にあったら便利だろう。
私はビジネスメールを送るときに、
「本当にこの文章で平気かな・・・間違っている箇所はないかな・・・」
と考えて、入念に何度もチェックしたはずだったのに、送信後に文章のミスを発見してしまうことがある。
他人の書いた文章ならすぐに指摘箇所が見えてくるのに、自分の書いた文章は自分がいちばん読みやすいので、指摘箇所を見つけるのはなかなか難しい。
その人ならではの文章の悪い癖も、他人にみてもらわないと、全く気づかない。
ところが、文賢をつかえば、自分の書いた文章を瞬時に、正しくチェックしてくれる。
自分の文章を他人が見る前に、文賢にみてもらえるという安心感は意外と大きかった。
文章が下手な人には自信を、文章が上手な人には更なる効率化をもたらしてくれるのが文賢といえる。
私が文賢を導入した本当の理由
さて、ここまではなるべく中立的な立場から、
「文賢は本当に使えるツールなのか?」
という点について、ふれてきた。
ここから先は、完全な主観で、なぜ私が文賢を導入したのかについて。
ウェブライダーが開発し、愛用しているツールだから
私が文賢を導入した最大の理由は、株式会社ウェブライダーが提供する製品に間違いはないという考えがあったからという安心感がある。
私が株式会社ウェブライダーを認識したのは約4年ほど前で、じぶんでWebサイトを立ち上げようと思い、株式会社ウェブライダーが開発した、ホームページテンプレート「賢威」を購入したのがはじまりだった。
2007年1月に「賢威」が発売されて10年近く経っているが、いまだにこの会社のテンプレートを使用しているサイトをよく見る。
そこらへんのテンプレートは大抵、1、2年程度で廃れていく。
しかし、この会社のテンプレートは時代の変化と共に、テンプレートのバージョンアップがされ続け、そのバージョンアップは無料で行われ続けているため圧倒的にコスパが良い買い物となり続けている。
そして、株式会社ウェブライダー自身が、この製品を愛用し続けていることが、この製品の良さを物語っている。
これは「賢威」という製品に限った話ではなく、文賢もそう。
株式会社ウェブライダーが作り出す製品は、いつもこの会社自身が愛用しており、多くの人に支持され続ける商品となっている。
私は過去に、株式会社ウェブライダーが提供するサービスを、いくつか購入している。
これらすべての商品に共通して言えることは、「この買い物は失敗だったな」と後悔したことが一度もないということ。
どの商品も、長く愛用し続けていこうと思える商品となっている。
なぜウェブライダーの製品は、多くの人々に選ばれ続けているのか
株式会社ウェブライダーの一人のファンとして、私が抱いている印象でこの会社を一言であらわすと、
「本質的で愛情にあふれている会社」
という表現がでてくる。
多くの人々から支持されるWebプランニング会社はちょっと異質で、Web制作などに関連した業務は裏方の仕事のため、あまり目立つことはなかったりする。
それなのに多くのファンがいるのは、株式会社ウェブライダーの会社の人たち自身が、心の底から愛情をもって、価値を提供しようとしているからに他ならない。
世の中、ビジネスとしてお金を稼ぐことに主眼を置いている企業は多くあるものの、お金を稼ぐことにとらわれたサービスは長続きしない。
株式会社ウェブライダーは、目先の利益にとらわれず、より本質的な部分を見据えて活動しているように見える。
この会社の製品を一度でも購入したことがある人ならば、どれほど開発した製品に愛情を注ぎ、お客さんのことを考えているかを、感じ取ることができるだろう。
愛情のないサービスほど、ユーザーニーズを満たせず、リピートもされず、お金に走ったサービスは、一時的に大きくお金を稼げるかもしれないが、長く続くことはない。
それだけ、株式会社ウェブライダーが提供するサービスの節々には、愛情と熱意が込められている。
この会社が作成したWebコンテンツを見るだけでも、その心情は十分に伝わってくるだろう。
ちょうど良いので、株式会社ウェブライダーは数々のサイトを手掛けているので、ここでは個人的に好きなサイト2つに厳選しておく。
機能よりも、信頼で買う
もし今回、リリースしたばかりの「文賢」を別の会社が販売していたら、私は購入する決断まで踏み切ることが、できなかったかもしれない。(このページの作成日:2017年11月下旬)
「ウェブライダーが提供するサービスなら、購入しても間違いないだろう」
そんな会社自身に対する信頼が、購入に至る根源的な要因となっていた。
サービスに対して不満を感じたとしても、この会社のサービスならば、常に改良され、進化し続けていくという安心感があった。
人と人との間には必ず、信頼関係が存在し、信頼を獲得する上で重要なのが、コミュニケーション。言葉が欠かせない。
その言葉を正しく、わかりやすい形で伝えられるようにしてくれるのが文賢であり、言葉のもつ力と重要性を体現しているのが、株式会社ウェブライダーという会社だと思っている。
そんな会社に対する尊敬や信頼が、私にとっての最大の購買要因だったのかと思う。
物事の判断で迷ったときは本質をみること。
言い換えるならば、商品の購入に迷ったら、会社そのものをみてみると、良い買い物ができるだろう。